ブログのドメインの引っ越しを行いました。今週からこちらのドメイン https://wealthmaster.jp/blog でブログを掲載していきます。
引き続き宜しくお願いします。
概要&マクロ:株式市場だけが楽観を続ける週


5月18日〜22日の米国株市場は、S&P500、NASDAQともに高値圏を維持しながらも、週後半にやや失速する展開となりました。
週間では、
NYダウ:+2.1%
S&P500:+0.9%
NASDAQ:+0.5%
Russell2000:+2.7%
となり、出遅れていたNYダウが最高値を更新するなど、大型株主導の相場となっています。
今週も市場の最大テーマは、
👉 「イラン戦争がいつ終わるのか」
👉 「ホルムズ海峡リスクがいつ解除されるのか」
でした。
しかし興味深いのは、
原油市場
債券市場
金利市場
がかなり冷静だった一方、
👉 株式市場だけがかなり楽観的だった
ことです。
ニュースとしては、
米国・イラン交渉が「少し進展」
中国も外交的関与を継続
ホルムズ海峡封鎖リスクは最悪期を脱した可能性
などが流れていました。
しかし実際には、
👉 決定的な進展はまだない
状態です。
つまり、
原油市場は「まだ簡単には解決しない」と見ている
債券市場も「インフレは粘着的」と見ている
しかし株式市場は「最終的には収束へ向かう」と見ている
というズレが起きています。
金利とインフレ
― 債券市場は“楽観”を共有していない
今週、米10年国債利回りは4.5%後半で高止まりしています。
特に重要なのは、
👉 イラン問題が終わったとしても、
👉 原油価格がすぐに大きく下がるとは市場が見ていない
点です。
つまり、
原油高
↓
粘着的インフレ
↓
高金利継続
という構図が意識されています。
FRB関係者からも、
👉 「必要なら追加利上げも排除しない」
という趣旨の発言が続いています。
これはかなり重要です。
株式市場は、
AI業績
景気の底堅さ
地政学リスク収束期待
を見て強気になっています。
しかし債券市場は、
👉 「インフレはそんな簡単には死なない」
と見ている。
このズレは、今後かなり重要になる可能性があります。
セクターの動き: AIテーマは続く。しかし“投資先”が広がり始めた

今週も投資テーマの話題の主役はAI関連でした。とはいえ、結果的にディフェンシブセクターが上位を示しているのは、興味深いところです。
個別銘柄の状況

アップル(AAPL)とアドバンスト・マイクロ(AMD)はAll Time Highと引け値ベースの最高値を更新し、アルファベット(GOOGL)はAll Time Highを更新しています。
しかし、ここ数週間と比べると、
👉 「NVDAだけ」
ではなくなってきています。
これは非常に重要です。
NVDAの決算・AI投資の今
NVDA決算は“完璧”だった
NVIDIA の決算は、数字だけ見れば本当に素晴らしい内容でした。
売上
利益
ガイダンス
いずれも極めて強い。
さらに、
中国向け先端GPU輸出許可関連
CEOの強気発言
AI投資継続見通し
など、材料も悪くありませんでした。
それにもかかわらず、
👉 決算直後の株価は下落。
これは非常に象徴的でした。
なぜNVDAは下がったのか?
市場はもはや、
👉 「NVDAが強いかどうか」
ではなく、
👉 「ここからどこまで時価総額を拡大できるのか」
を見始めています。
今やNVDAは世界最大級の時価総額企業($5.3Trillion、今の為替で842兆円)です。
つまり、
業績が良い
AIテーマが強い
だけでは、
👉 「さらに2倍・3倍」を正当化しにくくなっている。
これは“AIテーマ終了”ではない
ここを間違えると危険です。
今起きているのは、
❌ AI失速
ではなく
✅ AI投資先の分散
です。
AI相場の現在地
AI相場は今、
第1段階
GPU・データセンター爆買い
↓
第2段階(今)
AIインフラ全体へ拡散
CPU
メモリ
電力
ネットワーク
推論
AIエージェント
↓
第3段階(市場が期待し始めた)
AIプラットフォーマー・AI収益化企業
へ進みつつあります。
OpenAI・AnthropicのIPO期待
今週は、
OpenAI IPO関連報道
Anthropic評価額報道
も話題になりました。(Open AIへの肩入れが過度ではないかと懸念されていたソフトバンクGr(9484)の株価が木・金と爆騰しましたね)
これも重要です。
市場は、
👉 「AIを作る企業」
だけでなく、
👉 「AI時代の新しいプラットフォーマー」
を探し始めています。
つまり、
NVDAだけではない
GPUだけではない
AIインフラだけではない
というフェーズに入り始めています。
Apple・Googleの動き
Apple Inc.
Apple上昇の背景には、
👉 「AIで遅れていた企業」から
👉 「キャッチアップ可能性のある企業」
への見直しがあります。
市場は、
iPhone
iOS
Apple Intelligence
エコシステム
を通じたAI展開を評価し始めています。
Alphabet Inc.(GOOGL)
も同様です。
以前は、
👉 「OpenAIに負ける」
という見方が強かった。
しかし今は、
Gemini
クラウド
広告
AI検索
など、
👉 「AI時代でも依然強い」
という評価が戻っています。
AIテーマは続く。しかし主役が増えている
ここはかなり重要です。
以前のAI相場:
👉 「NVDAを買えばいい」
今:
👉 「AI時代の勝者は誰か」
を市場が探し始めている。
これは相場としてかなり成熟してきたサインでもあります。
一方で、ファンダメンタルズはかなり脆い
ここは非常に重要です。
株式市場はかなり強気です。
しかし、
原油
金利
インフレ
を見る限り、
👉 債券市場は全然楽観していない。
つまり現在の相場は、
👉 「AI期待」がかなり支えている。
だからもし、
金利急騰
原油再上昇
地政学悪化
などが起きれば、
👉 高PERのAI株はかなり大きく動く可能性があります。
プライベートクレジット市場 ― “静かな圧力”は確実に増している
プライベートクレジット市場については、
今週も大きな表面化はありませんでした。
しかし、
金利高止まり
借り換え負担
AIによる競争環境変化
を考えると、
👉 「水面下のストレス」は確実に増しています。
特に、
AIによって、
SaaS
ソフトウェア
BPO
一部ホワイトカラーサービス
の競争環境が変わる可能性があります。
すると、
👉 利益率低下
↓
👉 借入返済能力低下
が起きる可能性があります。
現時点ではシステミックリスクではありません。
しかし、
👉 「高金利+構造変化」
は信用市場にとってかなり厳しい組み合わせです。
為替・原油・金
為替
ドル円は引き続きドル高圧力。
ただし、
日本の介入警戒
金利上昇による市場不安
もあり、値動きは荒い。
原油
原油市場はかなり冷静。
しかし、
👉 「すぐには大きく下がらない」
と見ているように見えます。
つまり市場は、
戦争終結
≠
原油急落
とは考えていない。
金
金は高止まり。だが、上値は抑えられている。
これは、
地政学
高インフレ
財政不安
が依然背景にあるためです。ただし、金利が高止まりしているため、保有しているだけでは何も生まない金は、金利が高い状況では相対的魅力度が落ちるため、上値が抑えられている状況です。
今後の見通し: AI相場は続く。しかし“質”が変わり始めた
今後の注目点は4つです。
① AI相場の次の主役
市場は今、
👉 「GPUの次」
を探しています。
AIプラットフォーム
AIエージェント
AI収益化企業
などへの関心が強まっています。
② 原油と金利
ここが最大のマクロリスク。
株式市場は楽観的ですが、
👉 債券市場はかなり慎重。
このズレは危険です。
③ 地政学
市場は、
👉 「最終的には収束」
を織り込み始めています。
だから逆に、
👉 想定外悪化には弱い。
④ プライベートクレジット
まだ静か。
しかし、
👉 「何も起きていない」のではなく、
👉 「まだ表面化していない」
可能性には注意が必要。
結論
今の相場は、
👉 AIテーマの強さ
によって支えられています。
しかしその中身は変わり始めています。
以前:
👉 NVDA一強
現在:
👉 AI時代の勝者探し
へ移行し始めています。
一方で、
原油
金利
インフレ
を見る限り、
👉 マクロ環境は決して楽観的ではない。
だから今後は、
👉 「AIテーマに乗ること」
と同時に、
👉 「期待と現実のズレ」
を見ることが非常に重要になりそうです。
後記
このブログのドメインが変更になっています。ブログの引っ越しを行いました。引き続き皆様の参考になるようなものをアップしていきたいと思います。宜しくお願いします。
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